駆け込み訴え

ジャニヲタ腐女子の観劇メモ

オペラ座の怪人


6月27日、オペラ座の怪人に行ってきました。

もはや説明不要の超名作ですが、わたしは映画も見たことがなくて今回はじめて見ました。
劇場入ってまず舞台装置がかっこいい!劇中の場面転換でも印象的に使われる幕がバトンが見えるくらいまで降りてるっていうのが象徴的でよかった。劇中劇であるオペラのところもそれぞれの演目に合わせて衣装や装置がつくりこまれていてさすがだなと思いました。マスカレードのシーンの半分タキシード半分ドレスになってる衣装すてきだったな~。
全編歌がたっぷりで満足感がすごかったです。特にタイトルそのままThe Phantom of the Operaがめちゃくちゃかっこよかった。クリスティーヌの手を引いて地下へ地下へと下っていくファントム、後ろを何度もふりかえるクリスティーヌ、ひとつのセットが高さを変えることでうみだされる終わりの見えない階段。そのあとのスモークとライティングでつくられた幻想的な湖も合わせてとても印象的。あそこでぐっとファントムの存在に引き込まれました。
あとラストでクリスティーヌがファントムにキスするシーン。あそこが一番胸にぐっときますね。うまれてから母にすら愛されなかったファントムは愛するひとからのたった一度のキスで満たされてしまう。その哀れさがたまらなく愛おしい。

というかファントムなんですよ。
オペラ座の怪人の魅力ってそのままファントムの魅力に尽きるんだな~と思います。ファントムって非道だけどかっこよくてかわいそうだからこそかわいい。

鏡に姿を現して、仮面だけを残して姿を消す。あらゆる場面に神出鬼没に現れふつうじゃありえないようなことをしでかす。ファントムの存在自体が夢と現実の狭間にあって儚い。
また、ファントムは見た目は醜くても才能あふれる建築家であり作曲家でもある。クリスティーヌを指導し、クリスティーヌからangel of musicとして慕われていたところからもそれがわかります。
ファントムの生い立ちは完全にかわいそうで、でもクリスティーヌを手に入れるために人殺しをするファントムは「姿は醜くても心はきれい」とは言い切れない。
あとシーンでいうとAll I Ask of Youでのラウルが「I love you」と歌うようにリプライズでファントムもまた同じ言葉をクリスティーヌに贈るところも好き。残酷な対比ですよね。
ファントムは矛盾した存在だからこそ魅力的なんだなあと思います。ラウルがひたすら猪突猛進な見た目通りの好青年だからこそファントムが際立つんですね。

ファントム好きだな~。ミュージカル界随一の萌えキャラだと思います。


ここまでAmazonprimeでダウンロードしたオペラ座の怪人のサントラ聞きながら書きました。Amazon便利だな~。(その落ちでいいのか?)